オフ輪転印刷機と凸輪転印刷機の4色カラーシール印刷の違い
本日はお客様からお見積りのご依頼をいただく際に、仕上がりがA5サイズ以下の小さいサイズ、かつ4色カラーの絵柄の場合のお話をさせていただきます。
このようなお見積りをいただいた際に、弊社ではオフ輪転シール印刷機(以下、オフ輪)もしくは凸輪転シール印刷機(以下、凸輪)のどちらかの印刷機をお客様に確認をしていただく必要があります。
ざっくりとした表現ですが、印刷の質はオフ輪>凸輪、コストパフォーマンスは凸輪>オフ輪 と言えます。
オフ輪は一般的に言われるオフセット方式の印刷方法なので、印刷表現の指数である『線数』は175線となります。
線数が多いほど高精細に表現できますが凸輪は130~150線程度、となります。
ただし、この線数によるクオリティの差が出るのは印刷する絵柄に写真やグラデーションがある場合に明確になるため、それ以外の絵柄であれば凸輪でも同様に綺麗に印刷できますし、お見積り金額も安くなります。
人物や風景などの写真、薄くて微妙なグラデーションが広範囲にある絵柄についてはオフ輪をおすすめしますが、どちらが良いか迷われる場合は印刷予定の絵柄を事前にお見せいただければ凸輪でも見劣りなく印刷可能かどうかご提案いたします。
こちらの写真はアテンションシールのサンプルです。素材は銀消PET#50、白おさえ+4色カラーの計5色印刷となります。
アテンションシールは糊殺しシールやPOPシールとも呼ばれ、店頭商品のPRを目的としています。
上の写真は糊面をアップで撮ったものですが、下部に四角で異なる透明の層が見えると思います。ここに糊成分が残っています。もともとは全面に糊成分があるものに対してこの四角以外の部分の糊を殺して印刷しています。これが糊殺しシールと呼ばれる所以です。
続いて下の写真は同じ印刷用データを使用してオフ輪と凸輪の両方で印刷してみたものです。
どちらがどっちかお分かりになりますか?
答えは左がオフ輪、右が凸輪です。
オフ輪のほうが人物の顔かたちをやわらかく表現できています。
凸輪は人物の顔が暗く堅めに見えていますが、これは凸輪のほうがインクをしっかり盛るためで、オフ輪に比べ文字や白さがはっきりと見えているのがお分かりいただけると思います。
アテンションシール・糊殺しシールのお見積りはこちら http://www.hokutosp.com/seal/form.html