客を装う「サクラ」と「桜」の関係
カテゴリー : 瀧の徒然なること2017年12月01日
今回は、「サクラ」の由来についてのお話です。
そもそも「サクラ」とは、露店(香具師)などで客の購買意欲をそそるため、客のふりをして品物を褒めたり、高く買い物をしたりする仲間のことをいいます。
少なくとも良い意味では使われないマーケティング手法にどうして日本を象徴する花の一つの「桜」の名前が付けられているのでしょうか。
語源は諸説ありますが、一番有力な説は江戸時代の芝居小屋にあるようです。
当時、芝居中にタイミングよく役者の名前を呼びかけるなどして盛り上げる代わりに、芝居をタダで見させてもらうものがいました。そして、彼らはタダで花見を楽しめる桜とかけて「サクラ」と呼ばれていたそうです。
役者に声をかける見物人役は、パッと派手に景気よくやってパッと消えることから、すぐに散る桜の性質になぞらえて呼ぶようになったようです。
最近では、「サクラ」と同じ意味の言葉として2012年の新語・流行語大賞にノミネートされた「ステマ(ステルスマーケティング)」のほうがピンと来る人が多いかもしれませんね。
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