印刷に耐えうる文字フォントの大きさは?
お客様から『すごく小さい文字なんだけど、印刷できるかな?』というご質問をいただくことがあります。
そこで『はい、その文字の級数かポイント数(Q数、pt数と表現する場合も)はお分かりですか?』とこちらから確認してもほとんどのお客様は分からないと思います。
本日はシール印刷の主力である活版印刷機の中で平圧印刷や凸輪印刷ではどれぐらいの大きさまでなら印刷可能か?という点を掘り下げます。
極論を言えば、どんなに小さくても印刷できますよ。なのですが、これは『判読可能か』を無視した答えになります。
恐らくはどんな文字もロゴも、印刷したものが小さすぎて文字がつぶれてひとつの点のようにしか見えないのはNGだと思います。
話は冒頭に戻りまして、文字の大きさを示すものに『級数』と『ポイント数』があります。この二つは同じものではありません。
皆さんがイメージしやすいmm単位で表わすと、
1級=0.25mm
1pt=0.3514mm
ポイントのほうが少し大きいことがわかります。
おおよそ、ですが、5ptと7級は同じぐらいの大きさです。
4ptは長さ1mmジャストで、級数として5.6224級となります。
参考として下記画像を見ていただくとイメージがつきやすいと思います。(ご覧いただいてる端末のモニターサイズによりサイズは前後します)
このように4pt=1mmぐらいまでの文字の大きさがあればつぶれることなく判読可能な文字の印刷が可能と思われます。しかしながら書体によっては4ptでも判別が困難なものもありますのでご注意ください。
一番下の3ptになると印刷しても判読は厳しい可能性が高いです。
結論ですが、成分表示シールや訂正シールなどを印刷するときに小さい文字がある場合、
4~5ポイント、もしくは6級~7級
が最小ラインである
と覚えておいていただければ安心です。