シール印刷 逆版印刷とは
カテゴリー : 樋口 シールのこと2018年07月26日
シールには逆版印刷という方法があります。
そしてそれは透明素材のタック紙に施されることが多い印刷方法となります。
透明の素材としては透明PET#25、透明PET#50、透明PET#100、透明エンビ#80の4種が一般的です。
たとえば下の写真はTAX-FRREステッカーですが、透明PET#50強粘再剥離タック紙に白と赤と黒の3色cで印刷を施しています。
そして次の写真はシール台紙(セパレーター)についている状態の写真です。
なんだか白くぼやけて変な見え方がします。
整理しますと、最初の写真はシール台紙からはがして糊面を上にした状態で撮影したものです。
つまりこれは、店頭入口ドアなどの透明ガラスに内貼りしたい(中から外へ向けて表示したい)お客様へ向けて製作したステッカーになります。
そのための方法が逆版印刷となります。
逆版印刷をするためにはまず元データ(最初の写真のように正表示のデータ)が必要で、それを左右に反転させます。
その状態が2枚目の写真の見え方になるわけです。
色の印刷の順番も決まっており、黒と赤が先、最後に白を印刷しています。
その理由は赤と黒がはっきりと視認できるように、桜の花びらに使用している白は赤と黒の裏側にも重ねて印刷するためです。
これを『白おさえ』と言います。白おさえは透明素材を白い紙に変身させるためのものとイメージすると分かりやすいと思います。
透明シールに白おさえをしない場合もありますが、透明ガラスに貼ったとき、赤は赤、黒は黒でも透け感がある見え方となります。
以上、逆版印刷ステッカーのご紹介でした。
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