セパレーター愛
今回は、セパレーターの役割についてお話しようと思います。
シールは様々な用途や場所で使われていて使い勝手がいいし手軽で便利ですよね。
では、なぜシールが手軽で便利なのかを考えると実はセパレーターのおかげなのではないかと思うのです。
そこで、まずはシールの構成を簡単に説明しますと、上紙・粘着剤・セパレーターの3層で構成されています。
上紙はシールとして実際に貼る部分です。
粘着剤は糊です。
セパレーターは剥離紙とか台紙とも呼ばれ、その素材は主に紙です。剥離紙とかセパレーターという名の通り剥離剤が塗工されており、粘着剤は貼れるけれどすぐに剥がせるつくりになっています。
粘着層がむき出しだとゴミやホコリが付いて性能が発揮しづらくなりますから、保護する役割があります。
そして上紙の台紙になります。
シールの場合、見た目で重要なのは上紙ですが貼り付けた後の性能では粘着剤が重要です。ただ、使用する時の「便利さ」という点では剥離紙が重要です。
多くのシールは抜き加工されていてシール台紙から剥がしてすぐに貼れます。
これがもし、セパレーターの無いテープだったらどうでしょうか。
印刷部分をカッターなどで切りながら貼り付けるという作業をしなければなりません。
また、糊の付いていない上紙だったらどうでしょうか。
一枚一枚にテープや糊を付けて貼らないといけません。
どちらも相当手間が掛かる作業になってしまいます。
では、シールとの違いは何か…というとセパレーターがあるかないかという点です。
セパレーターがあるから抜き加工ができ、様々な形に抜いてあるから子供でも簡単に剥がして貼ることができます。
これはシールの大きな特徴でテープや糊付けと違う点です。
シールは上紙がメインですし、セパレーターはシールを剥がした後は捨てる部分ですので陽の当たらない存在ですが、セパレーターがあるからシールとしての機能を果たし誰でも便利に使えるのではないかと思うのです。