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1つのシールの中に、2つの粘着を持つシール

カテゴリー : 瀧 シールのこと2020年08月12日

<瀧です。

最近特殊なアテンション(糊殺し)シールを作りましたので、そのご紹介をいたします。

アテンションシールとは、シールの糊が裏全面でなく部分的についているシールのことで、POPシール、糊殺しシール、部分糊シールとも呼ばれるシールのことです。

アテンションシールの作成方法は2種類あり、元から部分的に糊引きしてある原紙に印刷する(部分糊)ものか、全面糊の原紙の表面を印刷しながら裏の糊面にも糊成分を無くす(糊殺し)印刷を同時にするかの2通りあります。

今回ご紹介するアテンションシールは、糊面の一部分に対して完全に糊成分を無くすのではなく、少しだけ糊を残したシール。つまり、糊殺しの方法を使って一つのシールの中に強弱のある二つの粘着が存在しているシールです。

通常一つのシールに粘着は一つしか選べません。しかし、このアテンションシールには、一つのシールの中に二つの粘着があるシールなのです。

このシールの仕組みは、糊成分を無くす印刷(糊殺し)をかける際に、糊殺しのための刷版を網点にするということ。

(図の青い部分が糊の無い所です。)

こうすることで、例えば20%網点を選択すれば、糊を無くす前より少しだけ粘着が落ちた糊にできたり、80%網点にすれば、ほぼ糊成分は無いけれど、ほんの少しだけ糊が残った粘着にすることができるのです。

 

ただこのシールを作るに当たって、いくつかの注意点があります。

まず、糊殺し部分の糊の強さを選ぶことができないということ。あくまで元々ある糊の成分を少しだけ無くす方法を取っているため、弱粘糊や再剥離糊と完全に同じ糊にするといったことはできないのです。

また、作成時期・時間経過によって粘着に多少変化があるという注意点がありますが、一つのシールの中で二つの粘着を持つシールを考えていらっしゃる方はぜひお気軽にご相談を頂ければと思います。

 

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