シールの仕上げ方法の種類と各印刷機との関係
<樋口です。
シールの仕上げ方法は大別して4種あります。また、シール印刷機は大別して同じく4種あります。
今回は各シール印刷機が加工できる仕上げ方法と加工できない仕上げ方法がそれぞれありますので、それらを整理するかたちでブログを投稿させていただきます。
これは私共シール印刷業者が理解していればよい情報ではあります。
ですが、お客様においてもなんとなくでもご理解をいただいておいたほうが、シール印刷のお見積り時や実際にシールを使用する際の安心に繋がるのではと考えております。
図の左上、Aのシートカット仕上げから具体的に説明申し上げます。
『シートカット仕上げ』
複数のシールをバラではなく適量にまとめたい場合や、商品に手作業でシールを貼る場合にはシートカット仕上げが最適です。
●1枚のシート(セパレーター)に複数枚のシールがついている。
●イラストはシール5枚で1シート。一枚ごとにシートカットすることも可能。
●シールの刃型外側の不要な部分(カス)が取り除かれていることにより、シールが剥がしやすくなっている。
『シートカット仕上げ』加工ができる印刷機
■平圧(へいあつ)印刷機
■凸輪(とつりん)印刷機
■オフ輪(おふりん)印刷機
続いて、Bのロール巻き仕上げです。
『ロール巻き仕上げ』
・・・こちらもロール巻き原紙から印刷・加工を施したシールです。自動貼り機を所有されている場合に最適な仕上げ方法です。
●ロール状のシートにシールが連続してついている。
●自動貼り機にセットできる
●1巻の枚数、巻取り方向、紙管のサイズなどをある程度指定できる。
『ロール巻き仕上げ』加工ができる印刷機
加工が可能な印刷機はシートカット仕上げと同様、下記3種となります。
■平圧印刷機 ■凸輪印刷機 ■オフ輪印刷機
次はCの断裁(または全抜き)裏スリ1本です。
『断裁(または全抜き)裏スリ1本』
・・・一枚のサイズが比較的大きめなシールの仕上げ方法に。また、キャラクターグッズ・ノベルティグッズとして配布したり、単体で販売される場合にも適した仕上げ方法です。
●シールの形が四角の場合は四方断裁、そうでない場合は刃型を使ってシートも含めて全抜きして1枚カットに仕上げている。
●使用時にシールが剥がしやすいようにシートにスリット(切れ目)を入れる。
●スリットの位置と本数は指定できる。スリット無しも可能。
『断裁(または全抜き)裏スリ1本』加工ができる印刷機
■オフセット平判印刷機
■凸輪印刷機
■オフ輪印刷機
ただし、凸輪印刷機とオフ輪印刷機は大部数の加工には向かないため、その場合はオフセット印刷機をお勧めします。
最後はDの断裁半抜きです。
『断裁半抜き』
・・・こちらもキャラクターグッズ・ノベルティグッズとして配布したり販売する場合に適した仕上げ方法です。他にはシールとして剥がして使う部分以外のスペースにシールの使用方法や会社ロゴ、説明文などを記載できます。
●四角に断裁(または型で全抜き)されたシートの内側に1個~複数個の半抜き(シート手前までのカット)を施す仕様。
●半抜きの形状・個数は指定可能。
『断裁半抜き』加工ができる印刷機
■オフセット平判印刷機
以上、代表的なシールの仕上げ方法4種と、その加工ができる印刷機のご説明でした。
上記にないシールの仕上げ方法も含めて、ホクトエスピーまでご相談いただければ幸いです。
お問い合わせ、お見積りはこちら
https://www.hokutosp.com/seal/form.html