紙の厚みの単位が「kg」???
カテゴリー : 吉田 シールのこと2021年10月29日
シール印刷を含め、印刷業界ではちょっと不思議な単位が使われています。
それは、紙の厚みの単位です。
紙の厚みの単位ですから、一般的には「ミリ」や「ミクロン」が頭に浮かぶかと思いますが実際に使われている単位は「キログラム(kg)」です。
弊社で取り扱っております、例えば上質55やアート73などございますが、このシール名称のあとの数字は厚みを表しており単位は「kg」です。
厚みの単位なのに、重さの単位が使われるのは不思議ですよね。
ではなぜ紙の厚みの単位が「kg」なのかと言いますと、紙の寸法の一つに四六判(しろくばん)というものがございます。大きさは788mm×1091mmで、この四六判の紙を1000枚積み重ねた重さで表されます。
つまり、紙厚が55kgの場合は、原紙を1000枚重ねた時、その重さが55kgになる厚みを持った紙ということになります。
単純に厚みが知りたいのに、どうしてわざわざ「1000枚重ねた時の重さ」で表しているのかと申しますと、印刷会社と製紙メーカーが昔から原紙を重さで量って取り引きをしているからです。
原紙の売買は、一回に数十万枚~数百万枚にも及ぶため、1000枚を1ブロックの単位でまとめて数えた方が効率がいいからでしょう。
とはいえ、紙の厚みを重さで言われてもいったいどれくらいの厚みなのかのイメージが出来ないと思いますので、下記表をご参照下さい。
紙厚は厚みが増す分コストも高くなります。
シール作成時にどの厚みの紙を使えばいいか、ご希望の用途や仕様により様々な提案をさせていただきますので、お気軽にお問合せ下さい。
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