会話上手に憧れて
私は会話をするのが上手くないので、公私ともに会話の上手な人に憧れています。
会話はコミュニケーションの基本で、上手であることに越したことはないはずです。
以前読んだ本にも書いてありましたし、よく言われているのが「会話上手は聞き上手」ということです。
確かにそうだと思いますが、この聞き上手というのもなかなかのスキルが必要です。
ただ相手の話に相槌を打っているだけでは、「本当に理解されているのか」とか「観察されているのでは」と勘ぐってしまう方もいると思います。
相手が話たい事を話しやすいようにそれを引き出すのが、聞き上手という事なのでしょう。
しかし相手の話を聞いているだけでは「会話」とは言えず、話す相手によってこちらが積極的に話をしなければいけない場面もあり、その場の状況や相手によって使い分けが出来る人、しかもそれが瞬時に出来る人が会話の上手な人なのかなと思います。
これも、以前読んだ本に書いてあったことですが、よく「会話はキャッチボール」なんて言われています。
ではこの会話のキャッチボールが成立する条件とは何でしょうか。
例えば、プロ野球選手と子供の間でもキャッチボールは成立します。
それは、プロ野球選手が子供相手ということで手加減をする事で成立しています。
会話も、どちらかが「手加減をすること」、「相手ファーストの気持ち」で成立するそうです。
例えば、私の好きなスニーカーの話をする際に、相手はどこまでスニーカーについて知っているかを確かめながら話を進めなければなりません。
相手もスニーカーに興味があるのか、どんなブランド、どんなモデルがあるかなど知っていたり聞いたことがあるかを確認しつつ会話をする必要があります。
これをしないと相手は「よくわからない話だ」と思いながら我慢して聞くだけになります。
ですから、会話が面白いのは手加減をしなくても済む同じ知識レベルの人同士ということだそうです。
逆に言えば違う知識レベルの人とどう話すか、どう手加減するかでいくらでも会話が面白くなるということです。
私個人の話をしますと、私はスニーカーに興味があるし相手にも興味を持ってもらいたいと思っています。
しかし、いくらスニーカーについて熱弁を振るっても、それが一方的では相手を置き去りにするだけでせっかくスニーカー仲間が一人増えるかもしれないチャンスを台無しにしてしまう可能性があります。
仕事も同じで、初めてシールをご注文される方やシール業界に無関係な方にいきなり「ユポ」という単語を出してもそれが何の事を言っているのか理解されないと思います。
ユポとは何なのか、どういった性質でどういった使用用途に優れているのかを確認しながら説明をするという「手加減」をしなければなりません。
これをしないで「こちらがわかっているのだから、当然相手もわかっているはず」と会話を進めてしまうと、ご注文をいただけるチャンスやシールに興味を持ってもらえるチャンスを失います。
ですから、一人でも多くの方にシールに興味を持ってもらったりご注文をいただけるチャンスを逃さないよう弊社としましても、私個人としましても今以上に会話力を高める努力をしてまいります。
と、色々偉そうに書きましたが、本当に会話が上手な人はこういう分析をいちいちせずとも会話を上手く成立させてしまうのでしょうね。
それが本当のコミュニケーション強者なのだと思います。