上質タックとは・・・最も安価なだけじゃない、印刷用タック紙
<樋口です。
本日は、我々シール印刷業界で最も売れている印刷用タック紙である『上質タック紙』について、特性・特長などを投稿いたします。
上質タック紙とは、上質紙と言われる紙に糊付けをして、糊面保護のセパレーター(剥離紙)をセットした2層構造のタック原紙となります。
まず上質紙とは何か、のご説明として次の4項目が挙げられます。
・原料が木材や草から抽出された繊維である化学パルプ100%であることから上質と名称がつけられた
・化学パルプを使用することで紙の強度が上がる
・表面の塗工がないため、手触りはつるつるではなくさらっとした感触
・プリンター用紙やノート、冊子、名刺など、何度も手でめくって使うものを中心に幅広く使用されている
この上質紙+糊+セパレーター=上質タック紙 となります。
続いて、上質タック紙の特性や特長について下記7項目をご説明します。
1.ラベル原紙全体の年間出荷量の17%を占める
単一素材で出荷量の17%という割合は印刷用原紙としては最大となります。(出荷量のみでは無地のサーマルラベルが30%)
2.最安値
紙素材、フィルム素材、機能素材など何十種類もある原紙は全て㎡(へーべー)単価が設定されていますが、ほぼすべてのメーカーで最も安い単価設定となるのが上質タック紙です。
3.インクの吸湿性が高い
インクを吸い込みやすい素材のため、文字などの書き込みがし易く、ハンコも押しやすいタック紙です。
4.筆文字など和のデザインに向いている
日本酒や和菓子など和式デザインの印刷に相性が良い素材です。印刷に加えて箔押し加工も施されることが多いタック紙です。
5.素朴でナチュラルな質感
紙の表面はさらっとした質感のため、『無添加』、『自然派』、『健康』、『素朴』、『エコ』といった商品イメージとも親和性が高い素材です。
6.糊の種類が豊富
上質タック紙の糊の種類は最多となります。下記10種の取り扱いがあります。
普通糊・冷食用・強粘・トイシ用(超強粘)・弱粘再剥離・強粘再剥離・超強粘再剥離・訂正用グレー糊・繊維用溶剤糊・両面糊
7.破れる
すぐ開封して使う商品パッケージの留めシールなど、指で簡単に破れることが必要な場合にも対応しています。
以上7項目についてご説明いたしましたが、特に6.の糊の種類が豊富な点は上質タック紙の特性を大きく広げる要素でもあります。
糊の違いやお見積りについて詳しくはこちらからお問い合わせください。
https://www.hokutosp.com/seal/form.html
本日は、安いだけじゃない、中庸に見えて実はたくさんの魅力がある上質タック紙についてのご説明でした。