印刷の色数について2
前回の記事ではCMYKのみを使って印刷をする際の色の数え方をご紹介いたしました。
今回は特色や白を使った場合をご紹介いたします。
特色とはDICやパントーンなどのあらかじめ調色された色、インクのことを指し、コーポレートカラーやCMYKでは表現できない色を出したいときに使用します。
[特色を使った場合]
特色の場合はプロセスカラーのように印刷時に色を重ねて刷る必要がないので特色1色につき1版で済みます。
例えば下の画像の色だけを使った印刷物を作るとします。プロセスカラーで刷るとイエローとマゼンタを使うため2色印刷になり2版が必要です。
しかし特色を使用するとすでに色ができた状態のインク1色のみを使用するので1色印刷になるため1版で済み、版代が抑えられるのです。
では↓のようなデザインの場合はどうでしょうか?
このデザインは特色を7色使っており色数は7色です。版も7個必要になってしまいます。
このような場合は上記の例とは逆に版代、印刷代ともに額が上がってしまうため、プロセスカラーの4色掛け合わせでの印刷をお勧めいたします。
また、特色とプロセスカラーを組み合わせた印刷も可能です。
その場合はプロセスカラーで使う色の数+使用する特色の数が印刷に使用する色数になります。
[白を印刷する場合]
白インクもあらかじめできているインクを使うため特色と同じように1色として数えます。
そのためフルカラー印刷に白抑えをする場合は5色印刷となり版も5つ必要です。
2回にわたり色数についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。
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