経営と人というものに対する私の考え方

＜樋口です。

経営者としては依然として未熟な私ですが、本日は『経営に対する思い』についての内容となります。

私の育ての親の創業者（現会長・副会長）の背中を見てきた私が10年以上かけて学んできたことがあります。

健全な経営についてのテクニカル面はもちろん、その他に学んだ大切なこと。それらを深い感謝の気持ちを込めながら書き綴りたいと思います。（とはいえ、未だに失敗など多くを支えてもらっているのでまだまだ一生をかけての学びの途中です）

10年先、20年先を考えた時、一言でいえば自身を筆頭に役員に対しては厳しく律すること、社員には安全に気分よく仕事ができる環境を創造し、提供・維持することを目指しています。

その理由は会社が生き永らえるのは役員の行動次第だからで、少し強引なたとえにはなりますが役員は会社の臓器でもあると考えています。そして社員は血液や筋肉など『体力』になぞらえることができます。

つまり役員は会社の生命線そのものだと思います。だから健全な経営の維持と向上に日々努めているか役員同士で互いに綿密にチェックし合うことが重要だと考えています。臓器に不調があると、その血肉ともいえる社員は持てる力を発揮することができませんし、臓器に何か問題があればそれにいち早く気付く存在でもあるでしょう。

以下、私が経験してきた会社組織とその環境によるものなので多くの方の参考になるとは思いませんが、まず自身への訓言としたものです。

会社役員に必要な五原則・・・私個人の実経験から自身の考え・目標をすべて明文化したもの
第一 基本の徹底：社会人として基本的なことがしっかり身についていて社員の規範となる身嗜みと行動ができている
第二 主体性：言われてからやる、言われたことをやる、ではなく言われなくても自発的に行動できる
第三 客観性：会社の中で自身の仕事と他社員の仕事全体を俯瞰して見ることができ、チームワークを重んじる
第四 実行力：社会情勢にアンテナを張りつつ会社が進むべき方向や施策を立案・計画・修正し、自らの責任で実行できるコミュニケーション能力がある
第五 判断力：物事の本質を見極める力がある。物事に対して柔軟にも論理的にも考えることができ、お客様・社員・取引先から信頼されている

ひとつひとつ読み込むと、実は役員にも社員にもあてはまることでした。ですが未熟な私なので世の優秀な経営者から見ると役員に必要なものはコレだよと、いろいろと洩らしているかもしれません。

ただ、すべての経営の基本は『人が仕事をすること』で成り立っていることですから役員も従業員もそれぞれの『セルフチェック』はとても大切な行動のひとつだと思います。

私は自分が得意とすることではなく、むしろウィークポイントをまずは自分に対して認めてあげること。そして改善すべく心の中に決めたことを実際に行動してみることが大事だと思います。結果は先に行動がなければ決して訪れることはありません。成功も失敗も、ないよりあった方が数倍以上の成長に繋がるのですから。

人が、会社が健全に活動するには臓器も血液も筋肉もすべてそれに替わるものがない大切なのものですし、互いに持ちつ持たれつの共同体です。

今後も社員ひとりひとりが自分自身に向き合い、仕事を考えて行動に移せる向上心のある組織を目指していきます。

・・・奇しくも、こちらのブログの草稿が出来上がった数日後に腹部の激痛で救急搬送と緊急手術でしばらく入院し、関係者に多大なご迷惑をおかけしてしまいました。頭ではわかっているもののお座なりにしていたこと。やっぱりまだまだ自分は未熟者だと思い知りました。責任ある立場にある人間は少しでも身体に不調を感じたら即座のボディチェックも欠かしてはいけないのだということを。