シールを初めてご注文される方へ ~シール基材編~
お客様の中には、長年シールに携わっておられたり定期的にご注文をくださったりとシールに詳しい方が大勢いらっしゃいます。シール印刷のプロである私どもよりも知識が豊富であったり、初めて聞くような情報をお持ちであったりと感謝と共にお恥ずかしい気持ちになったりもします。
ただ、シールに大変詳しいお客様がいらっしゃる一方、シールを作成したことがなくご縁があって弊社で初めてシールを作ろうとご検討下さっているお客様もいらっしゃいます。
シール作成には素材や色数、仕上げ方法など様々な知識が必要になりますので初めてシールを作成する際は、それこそ何を聞いたらいいかわからない状況だと思います。そんなお客様にいきなり「ユポ」というワードを出しても恐らく頭の中は「?」でいっぱいなはずです。私も知識が無いものを初めて買う時に店員さんに専門用語を並べられたら腰が引けてしまいますし、買うのを断念するかもしれません。
そこで今回は、初めてシールを作成されるお客様に少しでもご理解いただけるように、重要な要素の一つでもありますシール素材に絞ってご説明させていただきます。
一般的にシールは、
●表面基材(皆さんが目にするシールの部分)
●粘着剤(シール裏面の糊)
●剥離紙(シールが貼り付いている台紙・セパレーター)
の3層でできています。
ですので、シール材を選択される際は使用用途や貼付条件などにより上記3つの選択が必要になります。
シールと聞いてまず皆さんが思い浮かべるのが表面基材(材質)になります。
こちらは、我々が把握しきれていない基材があるくらい膨大な種類がございます。
そこで大分類として「紙系」と「フィルム系」という分け方をします。
「紙系」とは、文字通り紙がメインの基材で破こうと思えば破けます。「フィルム系」に比べれば耐久性や耐水性で劣りますがその分低コストです。
「フィルム系」とは、逆に破けず「紙系」に比べ耐久性や耐水性に優れますが、その分高コストになります。
この違いが材料代の分かれ道になりますので、これを知っているだけでも価格を抑える大きなポイントになります。
粘着剤は大きく「永久粘着」・「再剥離」・「弱粘」の3つに分けられます。
永久粘着は、シール貼り付け後に剥がすことを目的としない、もしくは剥がれては困る場合に使用する粘着剤です。
再剥離は一定期間貼り付けた後、剥がすことを目的としています。
弱粘は剥がした後糊残りがほぼなく、再度貼り付けが可能な粘着剤です。
剥離紙は厚みのあるクラフトセパレーターと薄手のグラシンセパレーターというものがございます。
市販のシールでは手で剥がしやすいようにクラフトセパレーターが多く使われ、工場などで機械でシールを貼る際はグラシンセパレーターを使用することが多いです。
簡単にポイントだけをまとめましたのでイメージしづらいと思いますし、シール基材だけでも無数の組み合わせの中から使用用途に適したものを選ばなくてはなりません。
この時点で気が遠くなったり腰が引けてしまうかもしれませんが、お客様のお手元にシールが届くまで安心してお任せいただけるよう、弊社が全力でサポート致します。
また、シール印刷にはシール基材の他にも様々な要素が必要です。
シール基材以外の要素につきましては、今後少しずつご説明させていただこうと思っております。
まずは、どんな些細な事でも結構ですのでお客様がイメージされているシールのお話をお聞かせ下さい。
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