シールを初めてご注文される方へ ~色指定編~
前回は、初めてシールを作成されるお客様にご理解いただけるよう「シール基材」についてお話させていただきました。
「シールを初めてご注文される方へ ~シール基材編~」⇒https://www.hokutosp-blog.com/?p=5924
今回はシール印刷におきまして、やはり重要な「刷り色」。その中でも「特色印刷」に焦点を当ててお話させていただきます。
特色印刷とは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)という4色のインクで印刷する「フルカラー印刷」では作ることのできない色味を表現するため、あらかじめその色に調合した「特色インキ」を使用して印刷しますので、フルカラー印刷に比べ色が鮮やかで文字や線がくっきりとシャープに表現されます。
ただし、1色に1版が必要なため色を多く使う場合にはコストが割高になってしまうデメリットもございます。
シール印刷における「刷り色」とは文字通り印刷する色の事で、一言で刷り色と言っても単色なのか複数色なのか、またどんな色で印刷するのかデザインによって様々です。
同じデザインでも、見るパソコンやカラー出力機など環境によって色味は異なりますし、言葉で色を伝えた場合でも人によってイメージする色は違います。お客様と弊社で色の認識が異なってはお客様のご希望される仕上がりにはなりません。
そこで必要になってくるのが双方で認識が一致する色指定になります。
特色を使ったシール印刷の色指定はどのようにすればよいか、簡単ではございますが主な指定方法を2通りご紹介致します。
<入稿データ上もしくはカラーチップによる色指定>
特色インキは主にDICやPANTONEといったメーカーで作られており、各メーカーが色見本(カラーチップ)を出しておりますので、メーカーと色番号をお知らせ下さい。
また、イラストレーター上でも上記メーカーの色を使用してデータ作成が可能ですので、色指定をしましたデータをご入稿下さい。
<現物見本による色指定>
過去に作成しましたシールや出力サンプルなどがございましたらご支給下さい。
いただいたサンプルを色見本として色味を合わせて印刷致します。
ただし、実際に使用するインキやシール原紙の関係で色味が多少異なったり、再現が困難な場合もございます。
上記色指定をしたけれども、どうしても仕上がりの色に不安があるというお客様には本生産前に色校正を作成することもお勧め致します。
簡易的なものから、本生産で使用するインキや印刷機で作成する本機校正もございますので、お気軽にご相談下さい。
刷り色以外でも、お客様と共通認識を持ってシール印刷が出来るよう様々なご提案をさせていただきます。
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