世界vs日本 バレーボール
<樋口です。
以前にもブログに投稿したことがありますが、私は小学生くらいの頃から女子バレーボールが好きでした。
遡ること今から6年前の2018年10月のブログにこのような投稿をしておりました。
「全日本女子バレーボールは小学生くらいの頃からなんとなく好きで、よくテレビで試合を見ていました。
好きな理由は多分『全日本女子は強いから』だと思います。
全日本男子は昔から弱いのですが、女子は世界の強豪チームの一つに数えられると思います。」
このように、全日本男子は弱いと当時は言い切っておりましたね。実際にそうでした。
ところがあれから6年経ち、今や女子より男子の方が金メダルに近いのでは?とまでに強くなりました。
つい先日の7/1、世界大会の一つである『ネーションズリーグ』が女子・男子の順に終了しました。
なんと女子・男子ともに銀メダルです。試合の内容的には男子の方がフランスと接戦の闘いを繰り広げ、より金に近かったと思います。
男子も女子も、日本チームにとっては平均身長が10cm以上も高い相手がほとんどなのに。
バレーボールは1チーム6人のポジションプレーで1セット25点先取、3セット先に取ったチームが勝利するスポーツで、最大5セット(5セット目のみ15点先取)まで試合が続きます。
まぐれ勝ちというのがほぼない、その時のチームの実力がそのまま出るスポーツだと思います。
なぜ急に男子バレーボールは強くなったのか?
少しバレーボールに詳しい人には理由は明白ですね。
現男子チームキャプテン、石川祐希選手の登場と、それに続く若手選手の台頭、海外コーチの起用などにあると思います。
以前のブログでこんなことも書いておりました。
「最後にあとひとつ、バレーボールが好きな理由がありました。
それは『ひとりではできない』『チームプレーで勝つスポーツ』であるところだと思います。
一人や二人のスター選手がいたとしてもそれをチームで活かせる組織でないと世界のトップにはなれないことからもわかります。」
おそらくこれは当時20代前半の若かりし石川選手の敗戦後インタビューに答えた内容を拝借したものだったと思います。
石川選手は当時から『日本の男子バレーが強くなるには僕だけが一流選手になっても変わらない。世界に勝つには全ポジションがそれぞれ一流にならないと。』
そのように堂々とメディアで発言されていました。そして相手を知るために早々に国内プロリーグではなく単身イタリアの名門クラブチームへ移籍し、チームNo.1の選手にまで上り詰めました。その当時イタリアでは日本国内よりも有名人だったそうです。
しばらくして石川選手の背中を追うように続々と各ポジションの若手選手が海外チームへ移籍し、ここ数年の世界大会での勝率が急速に上がり、現状の世界ランキングは2位となっています。
もちろん世界へ出れば強くなる、という単純な構造ではなくそれぞれの選手の努力と才能に拠るものですが、戦う相手を知るために石川選手が『良い流れ』を創出したことは間違いないと思います。
テレビでは『バレーボールは流れのスポーツ』と昔から解説者がよく口にしています。『良い流れ』を引き寄せたチームに勝利が舞い降りる。
私たち会社員もチームが勝つために、良い流れを掴みとるために、ひとりひとりが相手を知るために何ができるかを思考するヒントにしたいですね。