高校受験

高校受験といえば私にとって人生で初めての『勉学を誰かと競い合って合格を勝ち取る』ための出来事でした。今思い返せば両親に社会から守られ、ゲームだ、部活だと好きなことをして安穏としていた自分自身との競い合いでもあったなと思います。
私本人が実感できることではありませんでしたが第二次ベビーブーム世代(1971年~1974年生まれ)であった私が受験した当時は出生数そのものがピークで受験者数が多く、それだけライバルも多かったと聞きます。
受かると思っていた高校に落ちた時はそれなりのショックを受けましたし、本当かどうかは分かりませんが私が受けた高校は人気が高く合格の倍率は40倍(40人に一人)だったと後日聞きました。(塾の先生からだったか?)
それに第一志望の高校の試験会場が自宅から遠かったため、父親が試験前日に近隣のホテルに宿を予約して私を送り届けてまでしてくれましたが、なんと当日寝坊して試験すら受けれなかったという苦い思い出も。私以上に、高額な学習塾などの教育費を捻出してくれた両親の落胆は計り知れないものがあります。。
結果として私の高校受験は散々なものでした。最終的にスベリ止め(今もこの言葉は使われているのでしょうか?)で受けた高校に1年間学費免除の特待生で入ることができたのはせめてもの親への恩返しになったと思うことにしています。
そんな遠い昔の話から今現在の話に変わりますが、1月中旬に長女の高校受験が第一志望高校合格にて無事終了しました。お恥ずかしながら父親として何かをしてあげたことがありません。
受験の1年前の段階の成績では学力的に厳しいとされていた高校です。全て本人の努力と妻の支えによるものだと思います。
なのでその頑張りに対する私からの贈り物をあげたい、と合格の知らせを聞いた日の晩、風呂釜の中でひとり何を贈ろうかいろいろと考えを巡らせました。
身に着けるもの。今は好みでなくてもずっと使えるもの。若者の収入では購入のハードルが高いもの・・・そして程なく、人生で初めての試験合格の思い出として残り続けるものはこれだ!と決まりました。
何にしたかはご想像にお任せします。それをはたして大切にしてくれるかどうかは・・・こればかりは期待しても仕方なく、気持ちが伝われば十分です。
娘よ、おめでとう!