シール印刷、および一般印刷の専門用語Ⅱ
カテゴリー : 樋口 シールのこと2015年11月25日
先回はシール印刷、一般印刷において基礎となる用語の『トンボ』『塗り足し』についてご説明申し上げました。
今回は『送り』と『カス』についてとなります。
まず『送り』とはこちらの図のように、シール用のロール巻き原紙をどちらの方向で印刷していくか(原紙を送り出す向き)を指定するために用いられます。
頭出し、尻出し、右出し、左出しの4つの方向のいずれかで仕上げます。ロール巻き仕上げにしたシール製品を自動貼り機にセットして使用する場合はお客様にご指定いただきます。ご指定が特にない場合は尻出しで仕上げます。
続いて『カス』とはどの部分のことでしょうか。下図をご覧ください。
青の部分が原紙で、黄色の部分が原紙の下についているセパ(剥離紙)を示しています。
ドブとはシールとシールの間の間隔のことで、通常は3mmとなります。
カスとは図の中でハシゴのような形状になる、印刷されたシール以外(抜き型の外側部分)の不要な原紙部分のことをいいます。
カスとりをすることでセパと原紙に段差ができますので、よりシールが剥がしやすくなります。
もちろん、カスを残して仕上げることもできます。これによりカス部分に説明文を記載したい場合にも対応できます。
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