タック紙の構造について
カテゴリー : 樋口 シールのこと2014年12月25日
<樋口です。本日はタック紙の基本構造について少しご説明申し上げます。
図のように上質やアート、ユポなどの原紙の裏面に様々な粘着特性をもつ糊(グレー部分)がついています。
その糊に対して、業界内ではセパレーターと呼びますが剝離紙(黄色部分)を貼り合わせてあります。
剥離紙は表面にシリコン加工がしてあることによりどんな糊も剥がれるようになっています。
続いてシール印刷の仕上がりイメージ画像をご覧ください。
こちらは『シートカット仕上げ』の製品です。
原紙は和紙タックで、墨とグレーの2色印刷を施しております。
印刷前のもともとの原紙はタックシール断面イメージ図のように上から見ると全面に和紙タックが無地である状態です。
ロール巻き状になっている原紙を横に送りながら先に2色の印刷をして、その後専用の刃型で抜き加工をし、最後にカスとり(刃型より外側の不要部分)をして画像の状態になります。
抜き加工の際は数十ミクロンの世界で上記イメージ図の中の原紙、糊部分までの範疇で型抜きをするのがポイントで、シール印刷機および工員の技術となります。
室温や湿度、機械自体の運転時間など諸条件によって抜き圧の微細な変更、型に付着した糊のふき取りなど細かな管理の下製造しております。
ちなみにこちらはシーリング印刷機と呼ばれる小型のシール専用輪転印刷機で製造した場合の仕上がりです。
また別の機会に平版のオフセット印刷やシルク印刷の場合の製造方法などもご紹介できたらと思います。
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